第6回 点字作文コンクール入選作品発表

2008年10月31日
オンキヨー株式会社
 オンキヨー株式会社と毎日新聞社点字毎日が開催いたしました、第6回点字作文コンクールの入選作品が決まりましたのでお知らせいたします。

 

 

 本年も、世界中から多数のすばらしい作品をお寄せいただき、ありがとうございます。
最優秀オーツキ賞には、
 ☆国内は、増田 太郎(ますだ たろう)さん(東京都 バイオリニスト、40、男性)
 ☆アジア・太平洋地域は、オリビア・ミン・エンさん(ニュージーランド、25、女性)
 ☆西アジア・中央アジア・中東地域は、R.S.N.カルナラネさん(スリランカ、39、女性)
 ☆ヨーロッパ地域は、アントニオ・マーチン・フィガロさん(スペイン、56、男性)
 
が選ばれました。おめでとうございます。

 

 本コンクールは、人を結ぶぬくもりを、より身近に感じておられる視覚障害者の世界に、点字と音声の懸け橋をつなげたいという願いから、2003年に「オンキヨー点字作文コンクール」を創設し毎年実施しています。
 今年のコンクールは、国内部門のほか、海外部門ではアジア・太平洋地域(21カ国・地域=日本を除く)、西アジア・中央アジア・中東地域(21カ国)、ヨーロッパ地域(45カ国)の88カ国を対象に作品を募集。異文化コミュニケーションの輪を広げています。
 国内、海外の視覚障害者の思いや生き方が、読んで下さる皆様に伝わり、共に生き、共に奏でる温かいハーモニーが社会に響けばと願っています。
 また、弊社では素晴らしい音楽の世界をお届けするため、視覚障害者の皆様にオーディオの使いやすさをアシストする【ラクラクキット】の提供を続けさせていただくと共に、たくさんの応募作品から頂戴しました感動を、これからも魅力ある製品づくりに活かしてゆきたいと思います。

 

国内の部の表彰式は、最優秀オーツキ賞の増田さんを弊社大阪本社にお招きして11月26日におこないます。
海外の部の表彰式は、入賞各国においておこないます。

 

東西の異文化が点字でつながる

オンキヨー株式会社 代表取締役会長兼社長 大朏直人
公益財団法人 日本教育科学研究所
理事長 大朏 直人(おおつき なおと)

 第6回点字作文コンクールを迎えた本年度は、点字考案者ルイ・ブライユの生誕200年に当ります。この年に、本コンクールを意義のあるものとして締めくくることができ、これに勝る喜びはありません。
 開催国も、国内、アジア・太平洋地域、西アジア・中央アジア・中東地域、さらにヨーロッパ諸国に拡大し、異なる文化のもとではぐくまれた「人々の思い」が、点字によって世界を包み込めるまでになったことを大変うれしく思います。

 オーツキ賞を受賞された増田さんの作品は、冒頭から押し寄せてくる圧倒的なスケールと躍動感みなぎる文章構成、先ずはこれに圧倒されます。さらに、増田さんが《講演ライブ》に臨まれる前後の心境表現や、お客さんとの掛け合いシーンでも、その場の雰囲気が生き生きと伝わってきます。  「拍手」や「笑い声」などでお客さんの性別や性格をつかみ、その響き合いの中から高まる気持ちを演奏で返されている。お客さんとの距離は、増田さんが目で見ておられた当時より、はるかに近くなっているのではないでしょうか。「コミュニケーションは心の響き合い」であることを、この作品を通して多くの方に知ってほしいのですが、同時に文中に溢れる生命力をも共有してください。素晴らしい作品をありがとうございます。
 WBU-AP(アジア・太平洋地域)のオリビア・ミン・エンさんは、ベトナム難民キャンプからニュージーランドに移住され、「言葉に対する愛情」を教えるため、お父さんはあなたに3歳から点字の教育をされました。将来を見据えた賢明な判断でしたし、その思いを汲み取り、若くして晴眼者でも困難な仕事に携わられたあなたの頑張りにも頭が下がります。「目の見える人に近づくのではなく、同じことをやってみる」というあなたの1ランク高い志も、ルイ・ブライユが点字に託した思いをそのまま実践されているようです。
 ABU(アジア盲人連合 西アジア・中央アジア・中東地域)のR.S.N. カルナラネさんは、他国の実情もよく把握された上で、視覚障害孤児への教育環境の改善を強く訴えられています。そして、吸収力の旺盛な幼少時期に、スポーツを含む高い教育環境を提供することが、のちに大きな影響力を持つことを、ご自身の体験を元に提案されました。
  この作品が最優秀オーツキ賞に選ばれたこと自体、ABUの皆さんか必要だと感じられている証(あかし)であり、今後は点字だけでなく、特殊教育用ソフト開発を含め、視覚障害者へのコンピューター化も進んでいくのではないでしょうか。
 EBU(ヨーロッパ盲人連合 ヨーロッパ地域のアントニオ・マーチン・フィガロさんの作品では、活字に込められているさまざまな表情を実感できると共に、あなたの繊細で高い感受性を垣間見ることができます。
発音や表記文字から、それぞれの文字にふさわしい世界を頭の中に作って保管されているとのこと。一方で、その国の歴史にもとづいた言語で表現される都市名は、あなたをさらに未知の世界へ運んでいってくれるようですね。
 「私の運命は指先を通して私の心が作る新しい宇宙に例えられます」と、丸い小石(点字)に彫刻することで貢献できるという言葉通り、点字の素晴らしさを彩(いろどり)豊かに表現していただきました。

 最後になりましたが、ご応募いただいたみなさま、勇気づけられる多数の作品をありがとうございました。そして、共催者として、また運営面で一方ならぬお世話をいただいた毎日新聞社点字毎日様、参加各国への作品募集や審査・表彰を執り行っていただいたWBU-AP(世界盲人連合アジア・太平洋地域協議会)、ABU(アジア盲人連合)、EBU(ヨーロッパ盲人連合)のみなさま、ならびに各国でご支援いただいた方々に厚くお礼申し上げます。
 この点字作文コンクールがきっかけとなり、これからも、点字文化が世界の隅々まで浸透していくよう希望しています。


●海外の部 西アジア・中央アジア・中東地域の入選作品はこちら

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第1回点字作文コンクールの入選作品はこちら
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