第7回 点字作文コンクール入選作品発表

オンキヨー株式会社と毎日新聞社点字毎日が開催いたしました、第7回点字作文コンクールの入選作品が決まりましたのでお知らせいたします。

 

 本年も、世界中から多数の心に響く作品をお送りいただき、ありがとうございました。
 最優秀オーツキ賞には、

  • 国内は、塘添誠次(とうぞえ せいじ)さん(富山県 60歳 男性) 
  • アジア・太平洋地域は、ドン・フィ・リューさん(ベトナム 66歳 男性)
  • 西アジア・中央アジア・中東地域は、P.S.スリーニバサンさん(インド 40歳 男性)
  • ヨーロッパ地域は、ノルベルト・イナシオ・デ・ソウサさん(ポルトガル 29歳 男性)
  • 北米地域は、ナンシー・スコットさん(アメリカ 55歳 女性)

 が選ばれました。おめでとうございます。

 

 本コンクールは、人と人とを結ぶぬくもりを、より身近に感じておられる視覚障害者の世界に、点字と音声の架け橋をしっかり築きたいという願いから、2003年に「点字作文コンクール」を創設し、毎年実施しております。
 今年のコンクールでは、国内部門のほか、海外部門では、世界盲人連合アジア・太平洋地域協議会(WBU-AP、20カ国)、また2006年からは同じく世界盲人連合の加盟組織、アジア盲人連合(ABU、西アジア・中央アジア・中東地域、21カ国)、さらに2007年からはヨーロッパ盲人連合(EBU、45カ国)、そして、2009年から北米・カリビアン地域(WBU-NAC地域,21カ国)が加わり、異文化コミュニケーションの輪を広げています。
 視覚障害者の方々のたくさんの想いが、作品を通して世界中に伝わり、そこから人と人とが理解しあい、協力し合える、共存の世界へー本コンクールがそんな世界を実現させる第一歩になればと願っています。
 また、弊社では素晴らしい音楽の世界をお届けするため、視覚障害者の皆様にオーディオの使いやすさをアシストする【ラクラクキット】の提供を続けさせていただくと共に、たくさんの応募作品から頂戴しました感動を、これからも魅力ある製品づくりに活かしてゆきたいと思います。

 

●国内の部の表彰式は、最優秀オーツキ賞の塘添さんを弊社大阪本社にお招きして、11月18日におこないます。
●海外の部の表彰式は、入賞各国においておこないます。

点字が異文化共存の架け橋に

公益財団法人 日本教育科学研究所
理事長 大朏 直人(おおつき なおと)

  点字の考案者であるルイ・ブライユの生誕200年にあたる本年度、オンキヨー点字作文コンクールは7回目を迎えました。そういった節目の年に、想いの詰まった作品が世界各国から多数届けられることは、本コンクールを通して異なる文化を持つ方々との交流が確実に広がっている証であり、この上ない喜びであります。 本年度は新たに北米・カリビアン地域も参加となり、今後もますます本コンクールが、国境や文化を越えたコミュニケーションの架け橋となっていくことを、願ってやみません。 オーツキ賞を受賞された塘添さんの作品からは、「点字がご夫婦の円満の源になった」 ― そんなご自身の経験がさわやかに綴られており、こちらの気持ちまで晴れ晴れとしてくるようです。塘添さんの作品からは、奥様とまさに二人三脚で、生き生きと点訳に取り組まれる姿が浮かんできました。塘添さんが作られる点訳本にはきっと、楽しみに待っている読者への想いがたくさんこもっているのだろうと思います。そしてそんな本を手に取った読者の方々は、必ず塘添さんの想いまでも読み取ってくれるのではないかと想像できます。前向きに進み、充実した毎日を過ごしていらっしゃるのでしょう。そんな丁寧な暮らしぶりが文章から伝わってきて、読んだあとには清々しい気分になりました。これからも奥様と仲良く、点訳本を待っている方々のために、想いのこもった作品を届け続けていただきたいと思います。

 海外WBU-AP地域最優秀オーツキ賞のドン・フィ・リューさん(ベトナム)の作品を読んで、枯葉剤の影響で視力を失われた悲しみから立ち上がり、力強く前進される姿に感動致しました。家族や母国を想い、懸命に勉学に励み、貧しさから抜け出した ― そんなあなたの姿を見て、きっとたくさんの方々が勇気付けられたに違いありません。
 海外ABU地域最優秀オーツキ賞のP.S.スリーニバサンさん(インド)の作品では、「平和を願う者たちが、武器を製造し所持する」― そんな矛盾を抱えた世界に住む我々が、本当の平和と安穏を実現するために何をすべきなのか?ということを考えさせられます。人の心が豊かになる世界を、一人一人が未来に向けて創造していかなければなりません。
 海外EBU地域最優秀オーツキ賞のノルベルト・イナシオ・デ・ソウサさん(ポルトガル)の作品では、点字に対する真摯な姿勢や想いが、豊かに表現されています。点字という頼もしい相棒は、これからもあなたの人生を豊かにし、支え続けてくれることでしょう。今後も未来へと前進し続けてください。
 今回から新たに参加となったWBU‐NAC地域からは、ナンシー・スコットさん(アメリカ)が最優秀オーツキ賞を受賞されました。この作品では、かたくなに人前で朗読することを避けていたスコットさんが、少しの勇気を持って一歩踏み出した事で、新しい世界へと進まれた姿に勇気をもらいました。 最後になりましたが、心に響く作品を本コンクールに届けて下さった皆様、素晴らしい作品をありがとうございました。そして共催者として多大なるご支援をいただきました毎日新聞社様、点字毎日様、参加各国への作品募集や審査・表彰を執り行っていただいたABU(アジア盲人連合)、WBU-AP(世界盲人連合アジア・太平洋地域協議会)、EBU(ヨーロッパ盲人連合)、WBU-NAC(世界盲人連合北米・カリビアン地域協議会)の皆様、ならびに各国でご支援いただいた方々に心よりお礼申し上げます。
 現代に生きる私たちは、様々な立場の人同士が助け合い、共存する世界を未来に向けて築いていかなければなりません。本コンクールが、さらに世界中に点字が普及するきっかけとなり、ますます異文化コミュニケーションが進展することを願って。

 

オンキヨーはラクラクキットを通じてバリアフリーを推進しています。ラクラクキットは無料で提供しています。

オンキヨーエンターテイメントテクノロジー株式会社は、点字プリンターを通じてバリアフリーを推進しています。

 

過去の入選作品