第5回 点字作文コンクール入選作品発表

2007年10月15日
オンキヨー株式会社
 
本年も、世界中から多数の感動的な作品をお寄せいただき、ありがとうございます。
最優秀オーツキ賞には、
☆国内は、広島県広島市の今井敏代さん(女性 47歳)
☆アジア・太平洋地域は、Mr. Yau Wai Lok Billyさん(中国・香港 男性 22歳)
☆西アジア・中央アジア・中東地域は、Mr. Riensie Benedictさん (スリランカ 男性 61歳)
☆ヨーロッパ地域は、Mr. Milan Djuricさん(セルビア 男性 22歳)
が選ばれました。おめでとうございます。

 

 オンキヨー株式会社と毎日新聞社点字毎日が開催いたしました、第5回点字作文コンクールの入選作品が決まりましたので、お知らせいたします。
 本コンクールは、視覚障害者の皆様に点字と音の架け橋を築いてまいりたいとの思いから開催しているもので、第5回目の本年も3月から募集を開始し(地域により異なりました)、国内の部は88編、アジア・太平洋地域は6カ国から23編、西アジア・中央アジア・中東地域は11カ国から40編。さらに今回より実施されたヨーロッパ地域は19カ国から62編の作品が寄せられました。
  このコンクールへ、世界中の皆様から多数の感動的な作品を応募いただきましたことに、厚くお礼申し上げます。なお本年も、国内・海外の部を含めた入選作を日本語点字作品集としてまとめ、日本国内の盲学校をはじめ視覚障害者団体に、さらに、入選作品を英語点字作品集としてまとめて、開催地域はもちろん、その他世界中の関連団体に寄贈し、感動の輪を大きく広げてまいります。
 弊社では、素晴らしい音楽の世界をお届けするため、視覚障害者の皆様にオーディオの使いやすさをアシストする【ラクラクキット】の提供を続けさせていただくと共に、たくさんの応募作品から頂戴しました感動を、これからの魅力ある製品づくりに活かしてゆきたいと思います。

 

国内の部の表彰式は、最優秀オーツキ賞の今井さんを弊社大阪本社にお招きして11月上旬に行います。
海外の部の表彰式は、入賞各国において行います。

東西の異文化が点字でつながる 

オンキヨー株式会社 代表取締役会長兼社長 大朏直人
公益財団法人 日本教育科学研究所
理事長 大朏 直人(おおつき なおと)

 点字作文コンクールは、今年で5年目という一つの節目を迎えることができました。
 国内から始めましたこのコンクールも、アジア・太平洋地域、西アジア・中央アジア・中東地域、そして、今年はヨーロッパへとその輪を広げ、いよいよ東西の異文化が、点字というひとつの表現手段を通して向かい合えるようになり、大変うれしく思います。
 まず、海外の部より、アジア・太平洋地域で最優秀オーツキ賞を受賞された「私の生活を豊かにした点字とオーディオ機器」のヤウ・ワイ・ロック・ビリーさん(中国・香港、男性、22歳)、おめでとうございます。点字、MP3プレーヤー、コンピューターをそれぞれ積極的に利用し、健常者と変わらない生活スタイルを生み出す。それを、体験をもとに語ってくれました。この心意気を、ぜひ世界中に広げていきたいですね。
 次に、西アジア・中央アジア・中東地域において同賞を受賞されたのは、「世界平和にむけて-体験から訴える」のレンシー・ベネディクトさん(スリランカ 男性 61歳)で、「障害者の戦争による被害は健常者の何百倍にもなり、平和への思いも健常者の何百倍にもなる。だからこそ、障害者はすべての人のため、平和の番人になることができる」という、実体験から放たれる平和への訴えに胸が熱くなりました。
 さらに、開催初年度のヨーロッパは、ミラン・デュリックさん(セルビア 男性 22歳)の「点字が人生を変えた」が受賞されました。本作品も戦争下の惨劇が描かれていますが、苦痛と暗闇と失意のドン底から、点字という情報伝達手段に触れ、不安いっぱいの将来に希望が生まれたのですね。本当に良かった。
 そして、国内の部の最優秀オーツキ賞受賞の今井敏代さん、おめでとうございます。「命を輝かせる – 心の目を開いて」は、「この子ならがんばれる」という、当時のご自分の心構えに無かった言葉に反発しながらも、いつしかそれを受け入れて乗り越えられた芯の強さと逞しさに心を打たれました。視覚以外の感覚機能も失われるという、筆舌に尽くし難い中で日常生活のハードルに挑戦し、やがて読書や音楽鑑賞を味わい、さらには街の空気さえ身体で感じて楽しめる感覚を備えられました。盲導犬キキも、今井さんの積極的な社会参加に大きな役割を果たしてくれていますね。とてもよく描かれていると思います。
 優秀賞に選ばれた平山さんの「紙芝居でライフスタイル」は、子供の頃の紙芝居屋のおじさんの言葉が心の中にぬくもり続けていた結果、今、同じ紙芝居という花の咲くところに至りましたね。戦後の貧しい時期に、人々の心に芽生えた優しい気持ちの一端を垣間見ることができました。
 佳作の「この子とともに」は、濵本さんと盲導犬ドゥーリーと取り巻く人々の人間模様を軽妙なタッチで描いておられ、それぞれのシーンが目に浮かびます。伊藤さんの「夜と昼の懸け橋」は、年代の異なる方々が平穏に過ごされている、ゆいまーる(助け合い)精神に満ちた学校の中で、輝く年ごろの伊藤さんの学習ぶりが想像できます。
 さらに、小・中学生の部で点字毎日特別賞「ぼくとピアノ」を受賞された京嶋さん、おめでとうございます。欲しいと思っていたピアノを、ご両親からプレゼントされた時の様子とその後の練習、リハーサルや発表会での先生や聴き手のコメントの受け止め方が、少年らしくキラキラと表現されています。
 そして、今年は3名の方が特別賞に輝きました。藤縄さんの「広がれ 音の和」は、早くからパソコンで音楽を作り、ピアノやリコーダーなどの楽器も演奏されるマルチミュージシャンぶりが見て取れますし、千代谷さんの「音楽」は、フォークソングがきっかけでギター演奏や作詞作曲に没頭され、将来は音楽関係の仕事に就きたいという思いが伝わります。野澤さんの「ぼくとおんがくづくり」は、三度のアンサンブルの経験から、音楽を通したさまざまな出会いを望んでおられます。京嶋さんを含む4人の方すべてが、今後も音楽とかかわりを持ちながら社会に飛び出そうとされており、非常に楽しみです。  最後になりましたが、すべての応募者の皆様、素晴らしい作品を本当にありがとうございました。また、運営に携わっていただきました毎日新聞社様、ABU(アジア盲人連合)、WBU-AP(世界盲人連合アジア・太平洋地域協議会)、EBU(ヨーロッパ盲人連合)、および各国諸団体の皆様に心よりお礼を申し上げます。

 


●海外の部 西アジア・中央アジア・中東地域の入選作品はこちら

*
オンキヨーはラクラクキットを通じてバリアフリーを推進しています。ラクラクキットは無料でご提供しています。→ONKYOバリアフリーサイト「らくらく館」はこちら
*
テクノエイト株式会社は点字プリンターを通じてバリアフリーを推進しています。テクノエイト点字プリンターはこちら
*
第1回点字作文コンクールの入選作品はこちら
*
第2回点字作文コンクールの入選作品はこちら
*
第3回点字作文コンクールの入選作品はこちら
*
第4回点字作文コンクールの入選作品はこちら

 

 

このページは音声読み上げソフトに対応するため配慮していますが、
本来の読み方とは異なることがありますので、ご了承ください。